| お兄ちゃんへ お兄ちゃん、こんにちは。元気にしてた? 急に手紙なんて書いたからビックリしたかな? 美弥もどうしようか迷ったんだけどね、たまにはこういうのもいいかなって 思っ て書いちゃった。 でもお兄ちゃんに、こんな風に手紙を書くのって初めてだよね? なんだかちょっと、ドキドキするよ。 お兄ちゃんが東京に行ってから、どれ位になるんだろうね。 本当の事言うと、何で? って美弥、思ったんだよ。 松本にいても大学には行けるし、就職先だってそこそこあるのに。 わざわざ東京に行かなくてもって思ったんだ。 だって美弥、お兄ちゃんと離れたくなかったんだもん。 ずっと一緒にいたかったんだもん。 本当の事を言うと、すっごく寂しかった。 でも、お兄ちゃん言ってたよね。 お兄ちゃんは、この街が嫌いだって。 だから、松本を出て行くのは仕方ないのかなって。 東京に行っても、お兄ちゃんとは頻繁に会えると思っていたんだ。 でも、実際には違っていたね。 やっぱり遠く離れちゃうと、なかなか会う事は出来ないし声も聞けないよね。 でもねでもね、誤解しないでね。 確かに寂しいけれど、美弥、全然平気だよ。 お兄ちゃんが元気にしてくれているのなら、それでいいの。 お兄ちゃんの邪魔にはなりたくないし。 それに、東京には直江さんがいるから…安心だよ。 本当だよ。 こんな事で我が儘言わないよ。 だって…、お兄ちゃんの事が好きなんだもん。 この世界の誰よりも、お兄ちゃんの事が、好き。 お兄ちゃん、お誕生日おめでとう。 一緒に祝ってあげられなかったのは残念だけど、美弥はお兄ちゃんがいてくれ て幸せだったよ。お兄ちゃんが美弥のお兄ちゃんだった事が、凄く嬉しいの。 幸せになってね。 大好きな、お兄ちゃん。 |
| 美弥より 2003.7.23 |
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