preview night


「あ、あ、あぁ…! も……、イく!」
足を高く抱え上げられた高耶が、切なそうに叫んだ。直江の一物深くを入れられた
高耶は、もう絶頂寸前だった。目に涙をいっぱい溜めながら、ぎゅうっとシーツを
わし掴んでいる。
「俺も、もうイきそうだ」
ハ…、ハァ、と荒い息を吐きながら、直江が腰使いを激しくする。
高耶の狭い穴に潜り込んだ棒が何度も行き来を繰り返し、部屋に卑猥な音を響か
せた。
「高耶さん…」
ぐずぐず、と体を串刺しにされて、イイところをいっぱい突かれた高耶が、大きく体
を仰け反らせる。もう、本当に限界だった。
「…あっ! も、もう…、ダ・メ……っ」
言った瞬間、銜えている直江をきゅうっと締めつけた。そして、放たれる精液。
高耶がイッたのだ。
それに伴い、一物を締めつけられた直江も限界に達し、高耶の中に欲望を吐き
出していた。
「…くっ」
「んぁ!」
ビクン! と高耶が体を大きく揺らした。
直江の精液が体の中に放たれる感触にも感じてしまい、高耶は荒い息を吐きな
がら秘穴をヒクヒクさせた。
「はぁはぁはぁ…」
ほぼ同時に果てた二人は、もつれるようにしてベッドに沈みこんだ。
「…高耶さん」
高耶の上に覆い被さった直江が、高耶の唇にキスをする。しっとりと合わさった
唇は、ほどなくして離れた。
「……はぁーっ。疲れたっ」
高耶の上からどいてやると、高耶がホッとしたように息を吐いた。
「体は大丈夫ですか?」
「ああ。…ちょっと腰がいてーけど」
すみません、と直江が苦笑した。
「今、何時だ?」
ベッドに横になりながら、高耶が聞いてきた。直江は壁時計を見ると、
「0時24分ですね」
「もう、クリスマスも終わりかー。なんか一気に年末だな」
「そうですね。クリスマスが終わると、あっという間に年末って気になりますね」
「おまえ、今年はどうすんの?」
何か予定があるのか? と聞く高耶に、直江は眉を下げてみせた。
「今年も実家で除夜の鐘突きですよ。兄さんにやれって言われましてね」
「はぁ? 除夜の鐘突きぃ? またかよ。去年もやったじゃねーか」
「ええ、まあ、そうなんですけどね」
直江は苦い顔をした。
長兄は除夜の鐘突きが嫌いらしく、ここぞとばかりに三男に頼んでくる。いつも
何かとお世話になっている手前、直江は断る事が出来ないでいた。
はぁ、とため息をつく直江に、高耶がしみじみと言ってきた。
「いい歳した男が、寺で鐘突きねぇ」
その、高耶の物言いに直江は少しムッとした。
「なんですか、高耶さん。その含みのある言い方は」
「いやー、だってよ。今時の若者っつったらよ、恋人や家族でどっか出掛けたり
して過ごすのが普通じゃね? 関東だったら東京○ワーとかジョ○ポリスとか行っ
てよ。デ○ズニーもあるしな。それなのに寺で鐘突き〜? みたいさな」
ありえねーよ、と高耶は鼻で笑った。
稼業なのだから仕方ないではないか、と直江は鼻白んだ。高耶もその事は理解
しているはずなのに、わざとこんな風に言ってくる高耶が酷いと思った。
(高耶さん、いくらなんでも言っていいことと悪いことがあるんですよ)
直江だとて、好きで鐘突きをやっているわけではないのだ。どころか、出来れば
やりたくないのだ。それなのに、高耶にこんな意地悪な事を言われてしまうなん
て…。
何か言い返してやりたい、と思った。
このまま、からかわれるだけなんて、悔しすぎる。
セックスを終えて精魂疲れ果てた高耶は、言いたいことを言ってスッキリしたの
だろうか。目を瞑って眠る態勢に入っている。満足そうに唇を、うにゅうにゅさせ
ている高耶を前に、その時男の頭に妙案がひらめいた。
(そうだ…)
直江は高耶に躙り寄ると、
「ディズ○ーランドですか。いいですねぇ。恋人とカウントダウン出来たら、楽しそ
うです」
だろ? と高耶が頷く。
「ところで高耶さん。ディ○ニーランドで思い出しましたが、カウントダウンパーティ
の少し前に、カウントダウン・プレ○ューナイトというイベントがあるのはご存知で
すか?」
「あ? なに?」
高耶は眠いのか、億劫そうに言ってきた。直江の心境など、全くお構い無し状態
だ。
「だから、プレですってば。本番のカウントダウンには及びませんが、その雰囲気
を楽しめるイベントですよ」
「へー」
高耶は生返事をした。
「で、それが何。つか、なんでお前がそんな事知ってんだよ?」
それには、答えず
「除夜の鐘突きにも、プレって大事だと思いませんか?」
「………はぁ?」
何言ってるんだ? と高耶が眉間に皺を寄せた。
「ですから、」
直江は高耶の上に覆い被さると、ことさらにっこり笑った。
「今年最後のMyイベント=除夜の鐘突きを、失敗したら大変じゃあないですか」
「あ? あぁ…」
「そこで、今ここで除夜の鐘突きのプレイベントをするというのは、いかがかと…」
「??? 言ってるイミわかんねーんだけどっ」
それでも不穏なものを感じたのか、高耶が恐る恐るといった風に直江を見上げて
きた。それに直江は笑うと、
「鐘を突く回数を間違ったら大変です。ですから、練習を兼ねて、今から煩悩の数
だけあなたを突きたいと言っているんです」
「………は、はぁ? って、オイ! ちょっとっ」
高耶は焦った声を出した。何故なら、直江は高耶を俯せにさせると、その細腰を
がっしりと掴んできたからだ。そうして腰だけを引き上げると、双丘の割れ目に手
をかけてきた。両手でソコを押し開かされて、高耶が「オイ!」と抗議の声を上げ
た。
「てらてらですね」
「!」
今の今まで直江のモノを銜え込んでいたソコは、充分過ぎるほど潤っていた。
その事を言われて、高耶が羞恥に顔を染めた。
「なおえ!」
「これなら、すぐにでも入れられますね」
言うなり股間のモノをソコに押しつけてきたので、高耶はビクッと体を揺らした。
「おまっ…また!! てか、なんでもう大きくさせてんだよっ」
「当然じゃないですか。あなたのそばにいるだけで、私はいつでもイけますよ」
そう言ってグッと押しこんできたモノに貫かれて、高耶は「アァッ!」と悲鳴を上げ
た。
散々貫かれてソコは潤っていたけれど、直江の巨根を受け入れるのはいつでも
辛い。それなのに一気に深々と突き入れられて、高耶は大きく背を揺らした。
「な、直江…、この〜〜!!」
「当日失敗しないように、ちゃんと108つ突かせてくださいね」
可愛い高耶さん。
直江はそう言うと、煩悩の数だけ(いや、以上?)ガンガンと腰を突いたのだった。



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